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リビングの学習スペースとしてDIYした「勉強机兼電子ピアノ台」
こちらの下に教科書や文房具を収納したいなーと思い、ピアノを弾くのに邪魔にならない大きさのキャビネットをDIYすることにしました。
前からやってみたかったスライドレールを使った引き出し。ハードルが高いと思っていたけど、初めてでもうまくできたので作り方を解説します。
リビング学習に!「勉強机」兼「電子ピアノ台」1台2役のデスクをDIY
設計
上2段は文房具や細々したものが収納できるように引き出しにして、下段は教科書やノートを収納する扉付き収納にします。
今回、木取り図はテレビ台DIYの時に使ったパイン集成材の一部と、家に余っていた端材を活用したのでありません。
▼テレビ台DIYのパイン集成材木取り図。このグレーの部分を使いました。
材料
- 木材(パイン集成材 厚18mm、★化粧板 厚18mmと2.5mm、★ラワン合板 厚2.5mm)
★印は家にあった端材を活用。 - 蝶番×2
- 取っ手×3
- マグネットキャッチ×1
- スライドレール 2セット
- エッジテープ
- 木ネジ
- 木ダボ
使用した工具、道具
- ドリルドライバー
- サンダー、ヤスリ
- ノコギリ
- ノミ
- メジャー
- 差し金
- 木工用ボンド
- コーナークランプ
DIY工程
1.枠を組み立てる
側面の板に、底板と真ん中の棚板を取り付けます。
35mmの木ネジを使用しました。
コーナークランプで90度ぴったりに固定すると誤差がなくなるので、この後の引き出しや扉を付ける際に役立ちます。
手だけで抑えてビス打ちすると思わずズレてしまうことありますからね。
もう一方の側面板も取り付けて枠組み完成。
2.引き出しの箱を作る
▲スライドレールに付いていた説明書。
箱のサイズ(幅)は棚の内径から左右12.5mmずつ引いた寸法です。
奥行きは380mmにしました。(棚の奥行き400mmー前板の厚み18mmーゆとり2mmで約380mm)
引き出し用の箱を組み立てます。
化粧板の端材を手鋸で切ったのでものすごく歪んだ板になってしまいました。(まぁ見えないとこだしいっかということで)
手鋸だとどうしても斜めになるので、きちんと作りたい場合はホームセンターでカットしてもらうことを強くお勧めします!
多少歪んだ板でもコーナークランプがあれば90度に組めるので助かりました。
底板も取り付けます。
長辺の方は後からスライドレールを付ける時にねじ止めするので、短辺の方だけねじ止めしました。
3.引き出しの底にスライドレールを取り付ける
底付タイプのスライドレールを使用します。
引き出しの箱の長さが380mmなので、350mmのスライドレールを取り付けました。
箱の前面に合わせて取り付け。
底板側からねじ止めしました。レールにネジ穴がいくつか空いていますが、前後2箇所だけ付けました。
側面にもネジ穴が開いているのでどちらから止めても大丈夫と説明書に書いてあります。
ただし、ネジ頭は穴から飛び出ないようにしないと、引き出す時にぶつかってしまいます。
ネジ頭(皿)のサイズに気をつけましょう。
両側に取り付け完了です。
4.本体にスライドレールを取り付ける
お次は棚本体側のスライドレールの取り付けです。
前面に前板が来るのでその分空けて位置を決めます。
両側に取り付け完了。
5.引き出しの前板を付ける
引き出しをレール上に乗せてみます。
スムーズに動くことを確認したら、前板を取り付けます。
引き出しが棚の内側にすっぽり収まる設計にしたので、先に引き出しを作ってから前板を取り付けることにしました。
後から取り付ければ、水平が取れていなかったり、左右どちらかにぶつかって閉まらないといったミスが防げます。
(よく見かけるのは、棚の外側に前板が出てストッパーになるタイプの引き出しですよね。そっちの方が普通なのかな・・・)
引き出しが動きやすいように下に定規を挟んで1mmスペースを取りました。
この状態で引き出しと前板をボンドで接着。
先にボンドでくっつけておけばズレないので、乾いたら内側から2箇所ネジで固定しました。
6.下段に扉を付ける
ボンドが乾くまで動かせないので、上の段を取り付ける前に下段の扉を付けることに。
この扉の板も手鋸でカットしたので、はめてみたらギリギリで蝶番が付けられない・・・
あと数ミリカットするのは難しい(というか面倒臭い)ので、蝶番を付ける部分に彫り込みを作ることにします。
蝶番の長さと厚み分墨付けして、ノコギリで切り込みを入れます。
たくさん切り込みを入れた方が後がやりやすいので、細かくギコギコ。
ノミで叩いたり削ったりして取り除きます。
削った部分をヤスリで整えます。ちょっと汚いけど、蝶番で隠れるから大丈夫。
蝶番を扉に取り付けて、
本体側に取り付けます。
彫り込みのおかげでうまくはまりました。
7.上段の引き出しを取り付ける
ボンドが乾いたので、同じようにして上の段も取り付けます。
下の段の引き出しをはめた状態で付ければ、位置が決めやすく綺麗に取り付けることができました。
前板をボンドで固定中。
隙間を取るために、厚み2mmの定規をはさみました。
8.側面のネジ穴処理
塗装する前に側面のネジ頭が見えなくなるように、ダボを埋めて処理します。
ダボビットで5mm位穴を開けて、ネジを深く埋め込み、上から木ダボを入れてボンドで固定。
出た部分をノコギリでカットし、ヤスリで整えます。
9.塗装
ワトコオイルのナチュラルで塗装します。
写真にはありませんが、背板も内側に来る面だけ白いペンキで塗っています。
10.背板を付ける
本体背面に背板を取り付けます。
背板ははみ出たらかっこ悪いので、上下左右1mmずつ内側に来るようにサイズ設計しています。
11.取っ手を付ける
マステをガイドにしながら取っ手を付けます。
真鍮の取っ手を選びました。今は金ピカピカだけど使っているうちに味が出ることを期待して・・・
引き出し完成!
引き出し箱の木口が気になったので、エッジテープを貼りました。
12.マグネットキャッチを付ける
棚板の下にマグネットキャッチを付けます。
扉側にも受けのパーツを取り付けます。
扉部分も完成です。
13.デスク下に配置して固定
デスクの下に入れて、左側の側面板とピアノ台の天板をビスで3箇所止めました。
右端はビス打ちできないので止めていませんが、上に乗っているから大丈夫かなーと。
これでキャビネット完成!理想通りに仕上がりました。
使用したスライドレール
今回のDIYで使用したスライドレールはアマゾンで購入した、アイワ金属のスライドレール ローラータイプ底付け350mmです。
テレビ台DIYで使用したプリンター収納部分のスライドレールは、ホームセンターで購入した和気産業のものを使いましたが、使用した感じは変わりありませんでした。
今回使用したアイワのスライドレールの方が価格的にだいぶお得ですね。
丁寧な説明書も入っているのですが、正直よく分からず・・・
ほぼ見ないでも作れました(笑)
スライドレール式引き出しDIYのポイント
本体の棚に歪みがあったり、レールの取り付けが平行でなかったりすると、スライドレールの動きが悪くなるので、垂直水平の精度が大事です。
- ホームセンターのカットサービスを使って素材の板のサイズに誤差が出ないようにする
- 本体の棚や引き出しは、コーナークランプを使って正確に90度に組み立てる
- 差し金等を使用して水平垂直を正確に測りながらスライドレールを取り付ける
この3点に気を付ければ、失敗せずに作れると思います。
スライドレール引き出しのメリットとデメリット
今回スライドレールを使って引き出しを作った感想は・・・
【メリット】
レールで動くので引き出しがスムーズ。構造上落ちてくることもありません。
(取り外す時は斜めにして上に持ち上げるので)
【デメリット】
棚の内径に対して余白がたくさん必要。
スライドレール分25mm(片側12.5mmずつ)と、引き出し箱の板の厚み30mm前後取られるので、棚の幅に対して収納部分にあたる引き出し内部が小さくなります。
また、奥は引き残しが85mm発生するので、奥まで全部引き出すことができません。
今回は底付けローラータイプを使いましたが、こちらのベアリングタイプを使えば全て引き出せるようです。
棚板にぴったりのプラケースをはめる方が収納力はありますが、見た目や機能性ではやはりスライドレールの引き出しが勝りますね!
まとめ
デスク下にちょうど良いサイズのキャビネット収納ができました。
小さく見えるけど収納力はそこそこあります。
デスクや隣のテレビ台と、木材と塗料を合わせて作ったので、リビングに統一感が出ました。
スライドレールは慎重に付ければ問題なくできたので、今後のDIYに活かせそうです!
▼デスクの作り方はこちら